昔は、飼っていたペットが亡くなると、自宅の庭の片隅に埋葬して供養するというケースが大半でした。現在でも地方ではそのような供養方法が取られるケースが多いですが、都市部ではそのような方法を取ることが難しくなってきています。都会は土地代が高いので、狭い敷地いっぱいいっぱいに家を建てる人が多いです。庭と言っても駐車スペースを確保するのがやっとといった状況になっていますので、ペットを埋葬できるような場所などありません。そのため、ペット供養業者を利用してペットの遺骸を火葬に付してもらう人が増えてきました。自治体の回収サービスを利用した場合は、ペットの遺骨を返してもらうことができません。でも、ペット供養業者に頼めば遺骨をずっと手元に残しておけるようになるため、多くの人がペット供養業者を利用しています。
現在ではまだごく一部に限られていますが、ペットが亡くなった際に友人や知人を呼んで簡単な葬儀を営む人が現れてくるようになりました。動物を単なるペットとしてではなく、大切な家族の一員、もしくは人生のパートナーとして考える人が多くなってきたため、亡くなった際にもきちんとした葬儀を行って見送りたいと考える人が少なくありません。これまでは、そのような希望を持っていたとしても、それに対応してくれる業者がいなかったので、実際に葬儀を行うことができませんでした。しかし、最近は様々な葬儀プランを用意したペット供養専門業者が登場してくるようになったため、飼い主の願いが叶えられるようになりました。飼い主によって希望する見送り方は皆異なっていますので、今後のペット供養の方法は多彩になっていくだろうと予想されています。